船橋市・鎌ヶ谷市の犬猫の動物病院なら|ハロー動物病院

通販はこちらから 動物ナビ
船橋本院 047-449-3986 船橋市二和西4-23-7
新鎌ヶ谷分院 047-441-3986 鎌ケ谷市新鎌ケ谷2-7-2
オンライン順番受付 ※新鎌ヶ谷分院のみ

BLOG

猫のFIP治療について獣医師が解説

船橋市・鎌ヶ谷市・白井市の皆さまこんにちは。

千葉県船橋市・鎌ヶ谷市のハロー動物病院です。

今回は猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)について解説いたします。

 

概要:

猫のFIP(Feline Infectious Peritonitis、猫伝染性腹膜炎)は、猫コロナウイルス(Feline coronavirus, FCoV)が原因で発生する感染症です。

このウイルスには多くの猫が感染しますが、ほとんどの場合は無害で、軽い腸炎や全く症状を示さないことが一般的です。しかし、一部の感染した猫ではウイルスが変異し、重篤な症状を引き起こすことがあります。

1歳未満の子猫から発症することが多いとされています。

 

特徴:

FIPは基本的に2つのタイプがあります。

  • ウェットタイプ

腹部や胸部に炎症性の液体が溜まります。これにより、呼吸困難や腹部の膨張が引き起こされます。

  • ドライタイプ

液体の蓄積は見られず、体の特定の臓器に炎症や組織の損傷が生じます。

これにより、関節炎、目の炎症、脳の炎症など、様々な症状が引き起こされます。

 

検査・診断:

FIPの診断は、臨床症状、血液検査の結果、場合によっては腹水や胸水の検査に基づいて行われます。

症状によっては完全に確定的な診断を下すのは困難な場合もあり、しばしば他の潜在的な病気を排除するための包括的な評価が必要です。

 

治療:

長い間、FIPは治療不可能で致命的な病気とされてきましたが、最近では治療薬の研究が進んできています。

これには、ウイルスの複製を阻害する薬剤が含まれ、一部の猫では治療後の生存率が大きく向上しています。

 

現在、使用されているものには以下の薬などがあります。

  • MUTIAN(=Xraphconn) 実績のある薬です。注射薬・錠剤の両方があります。非常に高価であることがデメリットです。
  • Molnupiravir 有望な新しい薬として注目されています。カプセルでの服用となります。デメリットとしてはすべての症例において有効であるかは証明されていません。また長期間の服用に際しての副作用については十分な報告がされていません。
  • Remdesivir 元々、新型コロナウィルスの治療薬として注目されましたが、FIPにも有効であるということで使用されることが多くなってきています。デメリットとしては、効果や安全性についての報告がまだ十分ではありません。

 

予防:

FIPの予防には、猫コロナウイルス(Feline coronavirus, FCoV)の感染を避けるための一般的な衛生管理が重要です。

これには、猫の生活環境を清潔に保ち、感染した猫との接触を避けることが含まれます。

現在、猫コロナウイルス(Feline coronavirus, FCoV)のワクチンはありますが、その効果や適用については議論があります。