眼科
こんな症状はありませんか?
このような症状が見られたら、眼の病気の可能性があります。- 眼が赤い ・眼の周りが赤い
- 眼が白い
- 眼がしょぼつく・痛そう
- 涙の量が多い
- 見えずらそうにしている
- よくものにぶつかる
- 眼が大きくなった
こんな病気の可能性があります
犬の主な眼科疾患
白内障
目の中の水晶体というピントの役割をしている水晶体という部分があります。普段は透明ですが、何らかの影響で白く濁ってしまい、視力が低下してしまう疾患です。
原因は多岐に渡りますが、加齢や遺伝や糖尿病など様々なことが原因で起こります。
日本ではトイ・プードル、柴犬、アメリカン・コッカー・スパニエル、ミニチュア・シュナウザーなどがなりやすいと言われています。
症状は主に目の白濁、視力の低下、ものにぶつかる、動くのを嫌がるなどがみられることがあります。白内障は水晶体の白濁の度合いによって4つのステージに分けられており、ステージによって症状はよりひどく出るようになります。
早期発見が重要になります。
緑内障
眼の中は眼に栄養供給をするために房水(ぼうすい)という液体が眼球内で産生され、眼球外へ排出されます。このバランスが崩れることによって房水が眼球内に多くなり、眼圧が上昇してしまう疾患です。
原因は目の遺伝的な構造的異常で起こる原発性緑内障と、基礎疾患によって房水の産生と排出のバランスが崩れる続発性緑内障の2つに分けられます。基礎疾患は、眼内出血、ブドウ膜炎、白内障、緑内障や網膜剥離など多岐に渡ります。
症状は充血、瞳孔が広がる、眼が大きくなる、しょぼつきなど、また急な眼圧上昇によって痛みがひどく出た場合、元気消失や食欲低下なども見られることがあります。
猫の主な眼科疾患
網膜剥離
網膜剥離とは目の奥内部にある網膜という視細胞の層が土台から剥がれてしまう病気です。
症状は、視覚障害、眼球の充血(目が赤い)がおこり、眼が見えづらそうにして気づくことが多く、進行すると失明することもあります。
原因は、外傷、高血圧、糖尿病、白内障、緑内障など多岐に渡ります。
治療はまずは原因となる基礎疾患を取り除き、失明まで進行することを抑えることが重要なので早い段階で治療に入る必要があります。
ウイルス性鼻気管炎
感染猫との接触や鼻汁などの飛沫によって感染し、涙やくしゃみなど、眼と鼻に風邪のような症状が出ます。そのため、猫カゼと言われることもあります。原因は猫ヘルペスウイルスによるものが多く、野生の猫の8割がウイルスを保持している(キャリアー)と言われています。
症状は、発熱や元気消失、目やに、目の周りの腫れ、くしゃみ、咳など多岐に渡ります。ひどくなると、結膜炎により目が開かなくなることもあります。
治療は主にインターフェロン製剤や抗生剤の内服や点眼、点鼻を症状の重さに応じて使用しながら経過を見ていくことになります。また原因ウイルスが完全に体の中から消えることはないので、症状が一旦治まっても体調不良などで症状が再発することがあります。
現在は有効なワクチンが開発され、定期的な接種を行えば重症化することを防ぐことも可能です。
当院の眼科治療の特徴
当院の眼科治療の流れ
-
1 受付・問診
午前は7時00分から受付を開始します(※午後の診療は15時00分から受付を開始いたします)。受付開始前にご来院された場合は、入口横にある受付表に飼主様のお名前とペット名をご記入ください。
受付にて、看護師が軽い問診をとらせていただきます。
この際に目が赤い・痛そうなど特徴的な症状を伝えて頂けると診察がスムーズになりますので宜しくお願い致します。
-
2 身体検査
問診を元に、身体検査を行います。受付で伝えられなかった事や気になっている事は、直接、獣医師にお伝えください。
-
3 検査・処置
それぞれの症状や病態に合わせ、検眼鏡やスリットランプを用いた眼の特殊な検査や傷の有無を見る検査を行います。
場合によっては血液検査、超音波検査も行うことがあります。
-
4 今後の治療計画のご説明
検査を元にした内服療法や点眼、外科治療となります。ご不明な点やご不安な点は、ご遠慮なくお尋ね下さい。
-
5 会計・次回予約
診察が終わりましたら、待合室にお待ちください。お名前が呼ばれましたら、受付窓口にいらしてください。お会計時に、看護師からお薬のお渡しとご説明をさせていただきます。