整形外科
こんな症状はありませんか?
このような症状が見られたら、整形外科疾患の可能性があります。 動物病院では整形外科疾患は多くみられる病気の一つです。- 歩き方がおかしい
- 足を引きずる
- 挙げたまま歩く
- 足に痛みや腫れがある
- お座りや立ち上がりが上手くできない
- 抱くと痛がる
- 段差の上り下りが大変
こんな病気の可能性があります
犬の主な整形外科疾患
膝蓋骨脱臼
膝のお皿が脱臼する病気で、特に小型犬でよくみられます。普通に歩いているときもあれば、たまに後ろ足をあげる、ずっとあげている、などの症状がみられます。先天性もしくは成長期の疾患で、重症度や症状によって早期の外科手術が必要な場合もあります。最初は無症状なことも多いですが、中高齢になって膝の関節炎や靭帯損傷を引き起こすこともあります。
前十字靭帯断裂
膝の靱帯が切れて、痛みや機能障害が生じる疾患です。ヒトのように激しい運動や事故などの外傷性に断裂することもありますが、ワンちゃんの場合、遺伝、免疫、骨形態の問題など何らかの原因で靱帯が変性し徐々に弱っていくことで断裂することがほとんどです。日常生活レベルの運動でも発症することがあります。
股関節形成不全
股関節の発育不全により、関節にゆるみが生じる疾患です。大型犬で多い疾患ですが、小型犬や猫でも発症が報告されています。腰を左右に振る、うさぎ跳びの様な歩き方をするなどの不安定な歩き方が特徴的で、関節周囲組織に炎症が生じ、痛みを引き起こすこともあります。若齢期に発症し、成長すると一時的に症状が落ち着く場合もありますが、老齢期に再度症状を示すこともあるので経過には注意が必要です。
猫の主な整形外科疾患
骨折、脱臼
猫では、交通事故や高い所からの落下などにより骨折や脱臼を起こして来院されることが多いです。そのような高エネルギーの外力により生じた場合は、骨折・脱臼以外にも筋肉、神経、内臓などの損傷を伴い、ショック状態になっていることも少なくありません。
変形性関節症
慢性的な関節炎により関節の骨変形が生じる疾患です。高齢での発症が多く、中高齢猫の6〜9割で認められたという報告もあります。ですが猫は犬と違い、足を引きずるなどの跛行を示すことが少なく見落とされがちな疾患です。ジャンプや飛び降りるのが困難になったり、寝ている時間が増えたなどの症状がある場合は要注意です。
当院の整形外科治療の特徴
当院の整形外科治療の流れ
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1 受付・問診
午前は7時00分から受付を開始します。(※午後の診療は15時00分から受付を開始いたします)。受付開始前に来院された場合は、入り口横にある受付表に飼主様のお名前とペット名をご記入ください。どの診療科を受診すればよいかわからない場合は、受付にお申し出ください。
受付にて、看護師が簡単な問診をとらせていただきます。
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2 身体検査
問診を元に、身体検査を行います。受付で伝えられなかった事や気になっている事は、直接、獣医師にお伝え願います。
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3 検査・処置
それぞれの症状や病態に合わせ、歩様検査や触診などの整形学的検査、神経学的検査、レントゲン検査、超音波検査、血液検査、細胞診などをさせていただきます。
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4 今後の治療計画のご説明
検査を元に、内服療法や外科療法、リハビリ療法となります。ご不明な点やご不安な点は、ご遠慮なくお尋ね下さい。
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5 会計・次回予約
診察が終わりましたら、待合室でお待ちください。お名前が呼ばれましたら、受付窓口にいらしてください。お会計に、看護師からお薬のお渡しとご説明をさせていただきます。