患者さんによく聞かれますが、代表的なものとして、
ネギ類(ネギ、タマネギ、ニラ)、チョコレートです。
ネギ類には、赤血球が壊れ貧血を引き起こす中毒物質が含まれています。
中毒量は、ネギを含んだ味噌汁や鍋の残り汁を
一口飲んだだけでも重度の貧血を起こす犬もいれば、
タマネギを丸ごと、2個食べても全然平気な犬もいます。
なので、食べた量はあまり関係なく個々の感受性で決まります。
ちなみに、ネギ類を加熱処理しても意味はありません。
チョコレートには、テオブロミンという中毒物質が含まれています。
初期の徴候は、摂取後2-4時間で嘔吐や下痢が見られます。
食べた犬は、落ち着かず、そわそわしたりもします。
症状が進行すると、硬直、興奮、発作などの神経症状がみられます。
命を落とす場合は、摂取後12-36時間で起こるとされます。
最小致死量は、100-200mg/kgの範囲をされます。
チョコレートの量ではなく、カフェインおよびテオブロミンの量なので、お間違えなく!
さらに犬がチョコレート中毒を起こしやすい理由は、
テオブロミンの半減期が、人では6時間であるのに対して
犬では、17.5時間もかかるということです。
ちなみに、カフェインも同様の中毒が起こりますので、
コーヒーも犬に与えないようにしましょう。