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犬の嘔吐|原因や考えられる病気、治療法について獣医師が解説

船橋市・鎌ヶ谷市・白井市の皆さまこんにちは。

千葉県船橋市・鎌ヶ谷市のハロー動物病院です。

今回は犬の嘔吐について解説いたします。

 

  • 犬が嘔吐する理由

犬が嘔吐する理由は様々ですが、大きく分けると以下のような要因が考えられます。

 

【食べ過ぎや体に悪い食べ物の摂取】

大量の食べ物を急いで食べた場合や、体に合わないものを食べた場合に嘔吐することがあります。また、食べ物に含まれる毒素や有害な物質が原因で嘔吐することもあります。

 

【消化器系の問題】

消化器系の疾患や異常、例えば胃腸炎、胃腸の異物、消化性潰瘍などが原因で嘔吐することがあります。

 

【ストレスや興奮】

犬がストレスを感じたり、興奮したりすると、それが嘔吐を引き起こすことがあります。例えば、旅行や引っ越しによる環境の変化、他の動物との接触などが挙げられます。

 

【感染症や疾患】

ウイルス、細菌による感染症や、犬の内臓や器官に影響を与える様々な疾患が嘔吐の原因となります。

 

【薬や毒物の摂取】

薬品や毒物を誤って摂取した場合、犬はそれを吐き出そうとします。一般的な家庭の中にある一部の植物や、家庭で使用される薬品も、犬にとって有害な場合があります。

 

  • 犬が嘔吐した時の対処法

 

【安静にさせる】

安静にさせ、安全な場所に移動させます。普段からいる場所など落ち着けるところが望ましいです。

 

【水分を摂らせる】

嘔吐後は水分補給が必要ですが、大量の水を一度に与えるのではなく、少量ずつ与えるようにします。水を急いで飲ませると、再び嘔吐を誘発する可能性があります。

 

【食事を見合わせる】

嘔吐した後は、少なくとも数時間は食事を見合わせ、胃が落ち着くまで待ちます。その後、少量に分けて徐々に食事を再開していきます。

 

【獣医師に相談する】

嘔吐が続く場合や他の症状がある場合は、速やかに獣医師に相談しましょう。適切な診断を行い、治療することが大切です。

 

上記のように犬の嘔吐には様々な原因が考えられますので、嘔吐が続く場合や他の異常が見られる場合は、早めに獣医師に相談することが重要です。

 

  • 犬が嘔吐した時に気をつけたい病気について

【消化器系の疾患】

犬が嘔吐する主な原因として消化器系の病気が挙げられます。

胃腸炎、胃腸の異物、消化性潰瘍、膵炎などがあり、これらの疾患は食事の変化やストレス、感染症などが原因です。

 

【感染症】

ウイルスや細菌による感染症も嘔吐の原因となります。犬パルボウイルス、犬の胃腸感染症などが一般的です。これらの感染症は嘔吐と共に下痢や発熱などの症状を引き起こす場合があります。

 

【内部寄生虫】

寄生虫感染症も嘔吐の原因となります。例えば、回虫、トキソカラ、フィラリアなどの内部寄生虫が胃腸系に影響を与えて嘔吐を引き起こすことがあります。

 

【腎臓や肝臓の疾患】

腎臓や肝臓の疾患も嘔吐を引き起こす可能性があります。これらの臓器の機能が低下すると、体内に毒素が蓄積しやすくなり、嘔吐や消化器系の問題を引き起こす可能性があります。

 

【中毒】

犬が有害な物質や食べ物を摂取した場合、中毒症状として嘔吐が現れることがあります。一般的な中毒原因には、家庭用品や植物、薬品などが挙げられます。

 

  • 犬が吐いた時の受診必要性の見極めについて

 

犬が吐いた際、受診の必要性を見極めるために、状態をよく観察する必要があります。

 

【頻度】

犬が一度だけ吐いた場合は特に深刻な問題ではない可能性があります。しかし、短時間に何度も嘔吐している場合は、注意が必要です。

 

【他の症状の有無】

嘔吐に加えて、他の症状が見られるかどうかも非常に重要です。例えば、食欲の低下、下痢、異常な行動を取る場合は、受診が必要な可能性が高まります。

吐かれたものに異物や血液が含まれている場合は、直ちに動物病院へ連れていくことが大切です。

 

犬が吐いた場合、上記の要因を考慮し、症状の深刻さを判断することが重要です。特に、短時間で何度も嘔吐する、異常な行動を取る、吐かれたものに異物や血液が含まれている場合は速やかに獣医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

 

 

  • 動物病院における検査と診察、治療法について

嘔吐した場合の検査と診察、治療法は、症状の原因や重症度によって異なります。

 

まず基本的な健康状態を確認してから、必要に応じて検査を行います。

消化器系や内部器官の異常を特定するために血液検査、尿検査、X線、超音波検査など実施します。

症状の重症度に応じて、薬物療法、点滴、栄養補給、外科手術などを用いて適切な治療をしていきます。

 

治療後は、状態によって食事制限、薬の投与など症状の再発を防止するためのケアが必要になります。

 

  • まとめ

犬が嘔吐した場合は可能な限り早く原因を特定し、適切な治療を行うことが重要です。適切な診断と治療を受けることで、症状の悪化を防ぐことができます。嘔吐に関する症状や不安がある方は、お気軽に当院へご相談ください。