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消化器科

愛犬や愛猫に

こんな症状はありませんか?

このような症状が見られたら、消化器疾患の可能性があります。 動物病院では消化器疾患は多くみられる病気の一つです。
  • 下痢
  • 吐く
  • 紐を食べた
  • チョコレート食べた
  • お祈りのポーズをする

こんな病気の可能性があります

犬の主な消化器科疾患

炎症性腸疾患:IBD

炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)は、なんらかの免疫異常が関わっていると考えられている原因不明の慢性腸炎です。
嘔吐・血便・下痢・食欲不振などの症状が2~3週間以上みられます。経過によっては、低アルブミン血症や腹水等も認められます。

膵炎

急性と慢性、劇症型などがあり、典型的な急性膵炎の症状は激しい嘔吐と食欲不振、腹部痛です。また下痢や沈鬱などの症状を示すこともあります。
初期にはお祈りのポーズや食欲・元気の消退などが認められる場合があります。ほとんどの場合は原因不明ですが、高脂肪食や肥満、糖尿病等の内分泌疾患が要因となりこともあります。
軽度の膵炎ではよくなることも多いですが、最初の症状が軽くても短期間で劇症化する場合があり、死に至ることもあるような注意を要する疾患です。

猫の主な消化器科疾患

消化管型リンパ腫

嘔吐や下痢、食欲不振といった消化器症状を現わす病気です。一過性の症状ではなく、間欠的や慢性に嘔吐や食欲不振、体重減少がある猫は注意が必要です。リンパ腫は主に、胃や小腸で発生します。
消化器型は持病や年齢に関係なく発生し、腫瘍のタイプにより予後や治療方法が異なるため、確定診断を行うことが重要です。

異物摂取

猫は長くて細い紐が好きです。ちょっとした油断が大事故に成り得ます。比較的若い猫で急に嘔吐をしたり、食欲がなくなった場合は注意が必要です。また1度食べた猫は、比較手に何度も食べてしまうので、玩具等は与えないようにしましょう。
胃にある場合は、内視鏡で除去することも可能ですが、腸に流れ時間が経過してしまうと腸がアコーディオン状になり穿孔してしまい、外科処置が遅れると死の恐れがあります。

当院の消化器科治療の特徴

  1. 1.投薬、食餌療法

    低脂肪食や植物性タンパク食、低アレルゲン食等の特別な療法食が必要となります。
    免疫抑制剤や抗生剤の内服が必要です。

  2. 2.内視鏡処置

    全身麻酔下で、胃や上部消化管の検査をします。慢性的に嘔吐や下痢がある場合は小さな細胞を採取して細胞診をさせていただきます。
    また異物等がある場合は、特殊な鉗子を用いて除去します。

  3. 3.催吐処置

    食べてはいけないものを食べてしまったら、出来るだけ早くご来院ください。飲み込んで時間が経過していなければ、催吐剤で異物等を嘔吐させることができます。
    ただし、催吐剤を使用しても100%吐くわけではありません。また竹串等、先が尖ったものは、吐かせることで胃腸を穿孔する恐れがあります。
    肝心なことは、食べてはいけないものを食べさせない状況にすることです。

当院の消化器科治療の流れ

  1. 1 受付・問診

    午前は7時00分から受付を開始します(※午後の診療は15時00分から受付を開始いたします)。
    受付開始前にご来院された場合は、入口横にある受付表に飼主様のお名前とペット名をご記入ください。どの診療科を受診すればよいかわからない場合は、受付にお申し出ください。
    受付にて、看護師が簡単な問診をとらせていただきます。

  2. 2 身体検査

    問診を元に、身体検査を行います。受付で伝えられなかった事や気になっている事は、直接、獣医師にお伝えください。

  3. 3 検査・処置

    それぞれの症状や病態に合わせ、血液検査・糞便検査・超音波検査・レントゲン検査・内視鏡検査、細胞診等をおこないます。

  4. 4 今後の治療計画のご説明

    検査を元に、内服療法や食餌療法、外科治療となります。ご不明な点やご不安な点は、ご遠慮なくお尋ね下さい。

  5. 5 会計・次回予約

    診察が終わりましたら、待合室でお待ちください。お名前が呼ばれましたら、受付窓口にいらしてください。お会計時に、看護師からお薬のお渡しとご説明をさせていただきます。