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犬の白内障の症状・検査・治療法について|獣医師が解説 千葉県船橋市・鎌ヶ谷市のハロー動物病院
船橋市・鎌ヶ谷市・白井市の皆さまこんにちは。
千葉県船橋市・鎌ヶ谷市のハロー動物病院です。
今回は白内障について解説いたします。
犬の『白内障』とは、
眼球内のレンズである水晶体に濁りが生じる状態のことです。
水晶体は水とタンパク質から構成されており、この構造が変化することで透明性が失われ、白濁します。
白内障は先天性、後天性があり、ほとんどの白内障は加齢に伴って生じる後天性です。その他、後天性の白内障には、糖尿病性、中毒性、外傷性、内分泌性などがあります。先天性としては遺伝性、代謝性の白内障があり、これは若齢発症で進行も早いと考えられています。
犬種としては、トイ・プードル、ヨークシャー・テリア、アメリカン・コッカ―・スパニエル、柴犬、シー・ズー、パピヨン、マルチーズ、ゴールデン・レトリーバー、ミニチュア・シュナウザーが多いです。
◆症状
主な症状は、
白内障は初発、未熟、成熟、過熟の4つのステージに分類されています。
・初発白内障は、最も早期に発見される白内障で、水晶体の10~15%の混濁を示し、視覚障害を伴いません。
・未熟白内障は、水晶体の白濁は明らかですが、水晶体に透明な部分が多く残っているため、通常の日常生活を送ることが可能です。
・成熟白内障は、水晶体全体が混濁し不透明となる状態を言い、網膜へ光が届かないので、物にぶつかったりするようになります。
・過熟白内障は、水晶体の液化する状態で、これにより効率にぶどう膜炎という炎症を引きおこし、眼球の結膜に充血が生じます。
◆検査
検査方法は、
眼の中をみる特殊な機械(スリットランプ)を用いて観察します。
この機械を用いて、水晶体の混濁確認、水晶体の混濁の広がりの確認をします。
必要に応じて、角膜の傷の検査、眼圧検査、エコー検査、血液検査、レントゲン検査、尿検査を行い、原因を精査します。
◆治療法
治療は、
内科療法と外科療法があります。
内科療法としては予防や合併症の治療が主となります。加齢性の白内障ではピノキシレン点眼薬が認可されており、水晶体の水溶性蛋白の変性を抑えることで、水晶体を透明に保ちます。これは進行を抑えるという目的で用いられています。
外科療法は白内障になった水晶体を透明化する唯一の治療法です。
手術は未熟白内障または成熟白内障の初期に実施することが手術の成功率が高く、推奨されています。また、手術後は長期的な投薬や点眼が必要であり、合併症により視力を失う可能性もあります。手術をご希望の際は当院では眼科に詳しい病院をご紹介させていただきます。
最後に、
白内障は手術以外では視力を回復する方法はありません。しかし、状態の維持や合併症の治療、日々の生活での工夫をすることで動物の生活の質の維持、向上は出来ます。白内障についてお困りのことがありましたら、ぜひ当院までご相談ください。